あんた、ええかげんにしなはれや。
昨日、4週間ぶりの父の検診があり、病院に行きました。昨年の12月半ばに退院した父です。心臓の冠動脈狭窄に対してカテーテル治療を行い、なんとか健康を保ってはいますが。
しかし退院してから1カ月を過ぎると、近隣だけでなく電車に乗って大阪まで出掛けます。医者は大層に言うんや、どってことあらへん。あんまり、ひとりで、遠くにでかけんように。医者のアドバイスは、どこへやら。困ったものです。
母が一緒にいたなら、どう言ったでしょうか。あんた、ええかげんにしなさいや、母の言葉なら、父も聞くでしょうけど。天上にいる母から、なんとかその言葉を伝えてもらいたいものです。
病院の帰りに、父はスーパーに買物で立ち寄りたいということで、私たちも一緒に入りました。父は、しっかりと葉書大サイズの紙に買うべき商品をメモしてあります。几帳面です。私たちも見習わなくては。
で、あらかたの買物品をカートに放り込んで、レジに並んだとき、父が振り返って、「あれ、どや」と妻に言います。遠目から私が見ると、そのぶら下がったパッケージには犬の写真が。そうか、陸のおやつだ。妻は父に、これは陸が好きよ、と。そして、そのパッケージは買物カゴに入りました。りっちゃん、良かったね。そんな様子を天上から見ている母は、父になんと声を掛けたのでしょうかね。「おとうちゃん、それ、こうたりいな。陸がよろこぶで〜」
今日は、8カ月目の命日です。これから、父と妻と3人で行ってきます。本当は、寒い冬場は、たとえ車で行っても、父のカラダに対しては良くはないのです。でも強情な父は耳を貸しません。おかあちゃんが、待ってるから、俺がいかなあかん。かあさん、父をお守りください。
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